私が開き直ると逆に気まずそうな黒澤君。




「おまえ、マジそういうの反則だから…」




黒澤君はそう言って今度は正面から抱きしめた。



「おわっ!黒澤君…?」



「やべ、襲いてぇ…」



そんなことをつぶやく黒澤君。



「く、黒澤君っ!ダメだよっ!
戻ってきてよ、黒澤君!」



「ったく、うっせーな。
襲われたくないんだったら10秒以内に帰れ。

帰れなかったら即襲う。」



「えっ!」



そんなこと言われたら…帰るしかないでしょ!


こうして私は無事襲われず帰れました。