「な、なんで黒いの⁉︎ カツラ?」 「落ち着け。これは染めたんだよ。」 急にどうしたんだろ? そう思っていると黒澤君は私の気持ちを読んだかのように、 「吹っ切れたんだ。いつまでも金髪じゃなぁ。社会的にも微妙だし、 内申もヤバイかもだし。」 「なにをいきなり…」 内申とか今更よね。本当。 「ちょっと花咲、歩こうか。」 「うん。」 お母さんをおいて家を出る。