黒澤 直哉 side



放課後になった。



「香織、話がある。」



校門で待っててくれた香織にそう言って何時ものカフェに向かう。



「話ってなに?」



カフェにつくと早速そう聞かれる。



「別れてほしい。」



今度はメールじゃなくて直接伝える。




「は?なに言ってるの?」



「俺は花咲が好きだ。それなのにおまえと付き合うなんておまえにも悪いし、

花咲を傷つけるし俺だって嫌だ。」



目を見てはっきりと伝える。