黒澤 直哉 side




これは中学生の頃の話ーー



「そろそろ休憩にするぞー!」



その頃、陸上部だった俺は走ることが好きでずっと走っていた。



「黒澤、はいこれ、ドリンク。」



陸上部のマネージャーは香織でいつも世話をしてもらってた。



「サンキュ。」



「おーい、黒澤、おまえ本当速いな。この大会とか出てみるか?」



当時、1番走るのが速かった俺はよく先生から大会を進められた。



「本当、黒澤は優等生だな。
頭良いし運動神経もいいし、真面目だし。」



口を揃えて先生は言う。
俺は優等生、と。



ま、その頃は髪の色も黒だし提出物、授業、真面目に取り組んでいたからな。