黒澤君が図書室を出て行ったら堪えてたものが溢れ出る。



「…っ、す、き……っ…だよ…っ……
黒澤君……大、好き……っ…」




ポロポロ涙をこぼしながら誰もいない図書室で1人つぶやく。



静まり返ってる図書室に私の泣き声が響く。



なにがダメだったんだろう。
1番最初にであったときから私のこと嫌いだったの?



そりゃ、そっか。
あんな生意気に接したんだもん。


名前教えないとかね。



「自業自得……?」



そんな気もするようなしないような。



図書室の窓をチラリとみると下校中の黒澤君とその隣に香織さんがいた。



「辛いなぁ…」



ウザいとか言われたらもう関われないじゃん。黒澤君と。



また言われるのが怖い。でも好きなんだよな…



「好き…」



密かに想ってるくらいはいいでしょ?