次の日。



「行ってきます。」



昨日、夜、すごく泣いてしまった。
だから目が腫れてたのでギリギリまで冷やしてから家を出る。



「あら今日は彼氏さん来ないの?」



少し嬉しそうなお母さん。


そりゃ、そうか。多分私と黒澤君が付き合ってるのが反対だったから。



「うん、別れたから安心して。」



1人つぶやいて学校に向かう。



「おはよ、七海ちゃん。」



朝、学校に着いて挨拶する。



「おはよ、って今日は黒澤君一緒じゃないの?」



「あ、うんーー」



別れたことを教えようと思ったら教室の中に黒澤君が入ってきた。



体育をやるようになってから女子にキャーキャー言われる存在となった黒澤君。



だけどいつもそれを無視して机に着く。
今日もそうだ。無視して私の隣の席に着く。



もちろん、挨拶してこないし、私もしない。



好きなのに辛いなぁ……



チラッと黒澤君を見るけど合わない視線。


少し傷つくな…