紅さんはそう言うと、今度はわたしに向かって優しく微笑んでくれた。
それは、わたしを嫌ってないっていっている証拠だ。
嫌われてない。
そう思うと、少し安心したわたしは、そこでようやく、紅さんが言った『さっきのアレ』が意味するものが何を意味するのか理解できた。
紅さんが言ったのは、つまり。
さっき、わたしの夢の中に出てきた父のこと……。
わたしを恨んでいると言って首を絞めてきた父の霊体のことだ。
「まもの?」
「そう。どう話せばいいかな……」
紅さんは少し考えた後、わたしにもわかるよう、さっき夢で体験した出来事の真実を教えてくれる。



