美狐はベッドの上で愛をささやく


またヘンな声が出た。


わたしは慌てて口元に手を当てる。


これ以上、醜態をさらすわけにもいかなくなったわたしは、紅さんから離れるため、勢いよく立ち上がる。



その直後だった。



ぐらり。



あれ?


わたしの体が……傾いた。

モコモコのカーペット目がけて突っ込む。


倒れる!!



痛みがやって来るだろう衝撃に耐えるため、ギュッと目をつむるわたし。


だけど…………。


「紗良、危ないっ!!」



………………。


………………あれ?



待てども待てども、いつまでたっても痛みはやって来ない。

それに硬い物が落ちた音も聞こえない。


なに?



そっと目を開けると、そこには……。


目尻を下げた紅さんが、わたしを見下ろしていた。


崩れ落ちるわたしの体を、紅さんは支えてくれたんだ。

しばらく何も考えられず、硬直状態でいると……。