美狐はベッドの上で愛をささやく


わたしが悲しい気持ちを抱いていると、悲しいモノしか集まらなくなる。


つまりはそういうことなんだ。


ということは、紅さんは、わたしが家に帰っても歓迎されていないことを知っているわけで……。

……なんだ。

もうとっくに、わたしの嘘はバレていたんだ……。

無理してまで、醜い笑顔を見せる必要はなかったんだ……。




「酷いことを言ってごめんね」


ううん、酷いことなんか言ってない。


紅さんは、ありのままを言っただけ……。


なのに、どうしてだろう。


涙が止まらない。


悲しいっていう気持ちを受け入れてしまうと、すごく苦しい。



すごく、辛い。


なんでわたしもみんなみたいに家族から愛されないんだろうって思ってしまう。




「っ、ふっ……ふぇ……」


涙が、また止めどなく流れる。


そんなわたしの体を、あたたかい腕が包みこんでくれている。


そのあたたかい腕があるから、わたしはよけいに泣いてしまう。