「ご、ごめんなさいっ!!」
わたしはすぐに、男の人の腕を掴んだ手を離した。
すると、男の人はもう一度、腰を床に下ろした。
「どうして謝るんだい?」
首を傾げて微笑みながら、わたしを見つめてくる。
あまりの優しい笑顔に、やっぱり恥ずかしくなって視線はまたカーペットの上に置いてしまう……。
わたしは頭を振って、何でもないと態度でそう告げた。
「どうしたの? やはり、さっき階段から落ちそうになった時、どこか打ったかな?」
俯くわたしを心配そうに、覗きこんでくる。
「……っつ!! わたしっ……」
「どこか痛む?」
心臓は、バクバクと音を立てて、体内に流れる血液が暴れているのがわかる。
なに……これ……。
村のみんなに拒絶され続けていたわたし。
そのわたしが今、お父さん以外の人と一緒にいるなんて……。
会話しなきゃ。
説明しなきゃ!!



