だから今さらどうこうしようとも思わないし、陰口を言われるのは当然だと、自分でもそう思う。
……だけど、父が亡くなったこんな時にさえも向けてくる冷たい視線は正直苦しい。
でも、そう思うのは、けっして許されないこと……。
みんなの反応はそうあって当然だ。
だから仕方ない。
だって、優しくて社交的で明るい父は亡くなる直前まで微笑んでいた。
わたしが不安がっている時は常に側で寄り添ってくれた。
その父を……わたしは――……。
わたしは僧侶さんがまだお経を読んでいるのにもかかわらず、腰を上げ、そっと席を外した。
久しぶりに村のみんなに会っても思い知らされるのは、やっぱり誰からも受け入れてくれないという事実だけ。
白い目を向けてきて、父が可愛そうだと、そう言うだけ……。
誰も、わたしに悔やみの言葉をかけてさえもくれない。
「お父さん……」



