わたしは醜いのに、どうして紅さんは、こんなに優しく接してくれるの?
離れなきゃいけないのに。これじゃあ、傍にいたいと思うわたしの気持ちが紅さんに傾いてしまう。
……だけどダメ。
もう、あんな思いはしたくない。
「だめ。だめだよ!!
紅さんの傍にいると、わたしはまた嫉妬して誰かを殺してしまいそうになるかもしれない!!」
「だったら、嫉妬さえもできないほど君を愛すると誓おう」
えっ!?
「くれないさっ!!」
「蒸気させる君の頬は薔薇のようだ。
赤く色づいたふっくらとした唇をずっと塞いでいたくなる。
美しいわたしの花嫁。
どうやって君を手放すことができるだろうか」
紅さんの甘い声がわたしをさらに追い込んでいく……。
胸いっぱいに息を吸い込むと、香ってくるのは、紅さんの、甘い薔薇。
「ねぇ、紗良。なぜわたしが必要以上に、君に触れるかわかるかい? わたしが君を欲しているからだよ?」



