まだ少しでも、わたしのことを想ってくれていると、そう思ってもいいのかな。
そうだったら嬉しいな……。
「紗良、これからわたしが話すことをよく聞いて」
紅さんは彼女さんの霊気を防御しながら、わたしに語りかける。
その声にハッとして、意識を現実に戻した。
「倉橋さんが使った術――傀儡(クグツ)はね、死した魂を無理やり体の中に押し込める術だ」
そっか、だから鎖が……。
「でも、でもどうして倉橋さんを傷つけるの? だって、彼女さんの魂は眠っているんだよ?」
魂が眠っているのに、どうやって体が動くの?」
「彼女の体はおそらく、彼女の魂と紗良、君の魂のふたつが体内に中に入ったことで、体は耐えることができず、暴走しているんだろう。
人間はね、寿命という、魂そのものが決めた命の長さがあるんだよ。その命の長さを他人が操作してはいけないんだ。
それは、魂が決めた、運命という決定事項なんだよ」



