美狐はベッドの上で愛をささやく


真っ赤な血が少量、流れていく……。




殺すには、もっと真ん中に打ち込まなきゃいけない。


それにはわたしのコントロール力はまだ動いているモノに対して完全じゃないんだ。

もっと訓練しなきゃね。





コノヒトデ……。





「ひぃぃいいい!!」

怯えた声を出し、逃げる女の人は、さっきまでの威圧的な態度はどこにもない。


気が強そうな細い目には涙が溢(アフ)れている。

悲鳴は恐怖で、掠(カス)れていた。



「やっ!!」

ドサリ。


わたしから背中を向けて逃げる女の人をゆっくり追い詰めると、彼女の足は絡まり、コケた。


むき出しの土に薄い生地のドレスをまとっただけの体が打ち付けられる。





「こないでっ、化け物!!」

相当痛いだろうに、それでもわたしの方へと向き直り、腰を浮かせて逃げようとする。


その姿がとても滑稽(コッケイ)だ。