美狐はベッドの上で愛をささやく


わたしを振るんじゃないか。


いらないと言われるんじゃないか。


そう、考えてしまう。



だって、わたしはこんなに見窄らしい姿をしている。


伴侶にするなら美人な人の方がいい。


あの女の人に、いつかなびく日が来るんじゃないかな……。






――ダッタラサ、アノ女ヲコロセバ?



「!!」


突然、わたしの中にあった醜い『ソレ』が囁きかけてきた。


だめ、そんなのダメ。


わたしは首を振って、『ソレ』の提案を拒絶する。



――デモサ、ソウジャナイト、オ前ハイツカ見放サレルゾ?





見放される?


わたしじゃない人と、わたしがされたみたいに、紅さんが他の女性を……?



『紗良は美しいね』


そう言って、キスしたように……。


恐怖で震えるわたしを優しく抱きしめてくれたように……。




いやだ!! そんなの……そんなのイヤ!!




紅さんの傍にいたい。