美狐はベッドの上で愛をささやく


わたしのせいだ。


わたしが、元気がないから、真赭さんにも、悲しい顔をさせてしまっている。


罪悪感が胸に過ぎった。

そのせいで、周囲の空気がさらに陰湿になってしまう。





どうしよう。

気持ちの切り替え方もわからないわたしは、真赭さんの顔を見つめることしかできない。


紅さんの大切な人たちなのに、こんなに悲しい顔させちゃいけない。

なんとかこの場を明るくしなきゃ!!




そう思うのに、出てくる内容はさっきと変わらない。




『妖孤は人間を騙す』


わたしの頭の中で、倉橋さんの言葉ばかりがグルグル回る。



そういう暗い自分が嫌になる。

紅さんはいったいわたしのどこが気に入ってくれたんだろう。




もしかしてわたし、紅さんに同情されたのかもしれない。



誰からも受け入れてもらえないから、あまりにも不憫(フビン)に思ったのかも……。



あとは、紅さんの香りがわかるから、お嫁さんにしようとしてくれているだけ……。