美狐はベッドの上で愛をささやく


『ずっと泣いていた』

『声が嗄れる』


紅さんが言った言葉は――――……。



たしかに、わたしは紅さんが言ったとおり、彼の優しい言葉に涙を流したし、声を上げてたくさん泣いた。


だけど……。



ちょっと待って!!

その言い方はかなりの誤解を招くんじゃ……!!




「えっ!? 紗良、もう紅兄とそうなったの!?」

「や、やりますねっ、さすがは若!! 手が早い!」




やっぱり誤解されてるっ!!




「そうだろう? あ、紗良大丈夫? 慌てなくとも、生姜湯は逃げないからね」


紅さんはそう言って、吹き出したわたしを気遣う。

間近にあったティッシュボックスに手を伸ばし、わたしの口についた生姜湯を拭い取ってくれた。




でも、わたしは今それどころじゃない。



だってわたしが生姜湯を口から吹き出したのは、急いで飲もうとしたわけじゃない。





紅さんが変なことを言うからだもん!!