ふぅっと息を吹きかけ、生姜湯を喉へと通した。
そうしたら、生姜の香りと、甘いハチミツの味。
あたたかいお湯の中に溶かされた葛粉(クズコ)……かな?
トロリとした感触が入ってくる。
喉から胸へ、胸から胃へ……体中がジンワリとあたたかくなる。
それは匂いと同じで、とてもあたたかくって優しい味だ。
「おいしい……ありがとうございます……」
にっこりと微笑み返せば、紅さんは目を閉じて、穏やかに微笑んでくれた。
紅さんの優しい笑顔でほっこりして、もう一度生姜湯を飲もうとした時だった。
「喉は痛まない? 昨夜から今朝まで、ずっと泣いていただろう?」
……へっ?
「嗄(カ)れた声も色気があってたまらないくらい美しいけれど、やはり健全な喉の方がいいからね」
「!! ブフッ!!」
紅さんの言葉が耳に入り、吹き出してしまう。



