美狐はベッドの上で愛をささやく


「いやぁっ!! やめて、紅さんっ! 紅さんっ!!」


わたしの目からはまた涙が溢(アフ)れ、苦しむ紅さんの姿が歪む。




「泣き叫ぶ声もいいが……もっと違う声も聞きたいな……」



蜘蛛のソレは言い放つと、わたしの体と繋がっている口から吐き出された糸が強められた。


体を締め付ける。



「あ……っぐ……」


息が……できない。



「いいね……お前の絶望は俺の霊力をさらに上げてくれるいい材料だ……」



紅さん……。


紅さんを助けてあげたいのに、自分じゃ何もできないなんて……。



こうしている間にも、紅さんは一時を争うっていうのに……。


何の役にも立てないなんて……。



体を締め付ける蜘蛛の糸は、わたしをさらに追い込んでくる。


ミシミシと体が音を立てていくのがわかる。



このまま、死んじゃうのかな……。


そう思うと、とても怖い。


すごく怖い……。