紅さんが殺される!!
紅さんが苦む姿なんて見たくない。
わたしはどうなったっていい。
だけど……だけど、紅さんは……。
紅さんが何者でもかまわない。
優しい人には変わりないし、わたしが好きになったのは、紅さんの外見じゃなくて、中身だから……。
たとえ、他の霊体たちと同じようにわたしの魂が目的でも、それでもかまわない。
だって……父以外で優しい言葉をかけてくれたのは、紅さんだけだったから。
助けなきゃ!!
わたしは立ち上がり、蜘蛛の糸にがんじがらめになっている紅さんを助け出そうと走り寄る。
一歩、踏み出した直後。
わたしの両手首と両足首が、蜘蛛の糸に絡め取られてしまった。
蜘蛛の糸によって、わたしの体が地面から離れ、宙ずりになった。
そんな状態でも、わたしは抵抗を諦めることなく両手足を動かす。
こうしている今だって、紅さんの命が危険にさらされている。



