美狐はベッドの上で愛をささやく


『わたしを助けて』



強く願うのに、言葉が出てこなかったのは……。



わたしが……汚いから。


汚いわたしが、これ以上、紅さんの名前を穢(ケガ)すことはいけないって思ったんだ。



唇をぎゅっと引き結ぶと、我慢する気持ちとは逆に、目からは涙が溜まっていった。



男の人たちにどうこうされるということよりも、紅さんと離れてしまったという現実が苦しい……。


それだけだ……。





「大人しくなったぜ?」

「抵抗するだけ無駄だって分かったんだろ」

「大丈夫だって、怖いのははじめだけだ。すぐに気持ちよくなるからね?」


わたしの全身に向かって、男の人たちの視線が降り注ぐ。


いやだ。


……こんなの……いや。





――いやだ。


紅さん以外の人に触られたくない……いやだよ……。





「すっげぇ、目に涙溜めちゃって……たまんねぇ……」