美狐はベッドの上で愛をささやく


わたし……本当にどうしちゃったんだろう。


バクバクと鼓動を繰り返す心臓を抑えるために、そっと胸の上に手を置くと、ものすごい速さなのがよくわかった。


「……たっ、頼まれていたもの?」


自分のこの状況をなんとかしたくて、気をまぎらわすために生成さんが言った言葉を復唱した。

その声もうわずっていて、とても恥ずかしい。




「ああ、ありがとう。助かるよ」

生成さんは、持っていた旅行用の大きな青色のカバンから大きく膨れ上がった紙袋を取り出し、紅さんに手渡した。


「あたしが選んだのよ? 有り難く思ってね?」

真赭さんは腰に手を当てて、そう言った。


「?」

いったいなんだろう?


生成さんから手渡された袋を、紅さんと一緒に覗き込む。


袋はそこまで重そうではないみたい。


なんだろう?


紙……じゃないみたい。

もっと、ごわごわしていて、かさばったモノだ。