鋭い目をしたその人は、わたしが思っていたとおり、やっぱり子犬のような人だった。
細い目をめいっぱい開いて輝かせると、フォークとナイフを手にした。
格好いい人なのに、仕草がとても可愛くて、わたしは思わず微笑んでしまう。
「そうだろう? 紗良ちゃんは料理の天才なんだ。紗良ちゃん、彼は、わたしの親戚筋で、生成(キナリ)」
わたしの料理の腕ははじめたばかりでまったくなのに、紅さんは大げさに褒めると、両際にあるナイフとフォークをさっそく手にした男の人の紹介をしてくれた。
「紗良さま、ふぉふぉひふふぇふっ!!」
えっと……?
紅さんから男の人の紹介をしてくれた後、彼はわたしに挨拶をしてくれた。
……んだけれど、生成さんの口の中にはホットケーキがたくさん詰め込まれているわけで……。
何を言っているのかわからない。
……でも、わたしが作ったモノを美味しそうに食べてくれて嬉しいな……。
ついつい、口角が上がってしまう。



