美狐はベッドの上で愛をささやく


わたしも、そんな紅さんの後に続いた。



「ここに座っていて、今、用意するから」


リビングに着くと、男の人と女の子をソファーに座ってもらうよう促(ウナガ)した紅さんに続いて、わたしは冷蔵庫から冷たい麦茶が入った容器を取り出した。


食器棚からグラス4つを取り出し、注ぐと、おぼんに乗せて、テーブルの上に運ぶ。




その後、わたしと紅さんはキッチンカウンターに戻り、ボールの中に入っている、ホットケーキのタネで残りのホットケーキを焼いた。

両面がキツネ色に焼き上がると、お皿に乗せてふたりのお客さんがいるリビングへと運んだ。



「どうぞ」


わたしがそっと手を差し伸べると、男の人の目の色が変わっていく……。


「うわっ、美味しそうでございますっ!! いただきますっ!!」

わたしと紅さんが作ったまるいホットケーキは、こんがりといい具合に焼けた茶色い縁取りが円を描いている。