だけど、いざ自分と同じ年ごろの子を見ると、とても悲しくなる。
……なんて目の前にいるふたりをついつい観察していると、わたしも男の人に観察されていた。
「さすがです、若っ!! この方、とてもお美しゅうございますねっ!!」
男の人は胸の前で拳を作り、何度も大きくうなずいている。
見た目の印象と同じで仕草がやっぱり子犬みたいだと思ったけれど、わたしが気になったのはそこじゃなくって、男の人の言葉だった。
だって、普段、紅さんにしか言われないようなことを耳にしたような気がしたから……。
きっと聞き間違いだよね。
しばらく考え込んで、気を取り直したその後。
今度は隣にいるとても可愛い女の子もうなずいた。
「そうね。とても綺麗ね……まあ、あたしには負けるけど」
……綺麗とか、美しいとか……。やっぱり聞き間違いじゃなかったみたいです。



