美狐はベッドの上で愛をささやく


いったい何が起こっているの?




うっすらと目を開けると……紅さんの吐息を感じた。


「!! っん!!」

わたし、キスされてる?



なに?

なんで?


どうして、こうなっているの?



そう思っても、頭の中がグルグル回りはじめる。

もう、何も考えられない……。




「何も考えなくていい。わたしだけを感じなさい」


少し離れた唇の先で、紅さんがそう言った。


これで解放されるのかと思ったら、わたしの背中に柔らかいベッドが当たった。


紅さんがわたしの頭を固定する。



「…………っん」

また唇が重なると、今度は口角を変えられた。

いっそう深くなる口づけに、わたしの頭が真っ白になっていく……。



長い口づけに少し息苦しくなって鼻から息をおもいきり吸えば、薔薇の匂いがわたしの感覚すべてを根こそぎ奪っていく……。


「…………っん」



もう何が起こっているのかわからない。