こんにちは、初めまして。

私の名前は…






わかりません。



何故なら覚えていないから。


なので、どうか貴方がおつけください。

貴方のお名前でも結構ですよ?



「そっか、私…」


どうやら記憶が無い…というか、薄れているようです。


若干は思い出せます。





「教えてやろうか?」

「誰?」

「私か?私の名前はな…








○○」




彼女の声は、容赦無く吹く風に…掻き消されてしまった。