『ねぇ、ミユ。ここは、どうするの?』


あたしは、親友のミユに数学の解き方を聞いていた。


『ここはね、この公式をあてはめて…』

『…あー、解けたぁ。ミユ、ありがと』


ミユは、保育園から一緒。

理数系が得意なミユ。

ミユの彼氏は…教科書かな?



そう言えばミユは、好きな人がいるのかな?


『ミユは、好きな人いないの?』

『えっ?』

わぁ、ミユ顔が真っ赤になった。

可愛いわ。

『ミユ、顔真っ赤~。可愛い~。ねぇ、誰なん?教えて!』



そのときは、軽い気持ちで聞いた。

人が人を好きになることは

自然なこと。


ミユは、照れて下をむいた。

『もぅ、ミユ。誰にも言わないから教えてよ~。』

あたしのテンションは、あがった。

『実はね…』