『決まってんじゃん。サユリは、地味子ちゃんだったから俺が変えてあげたかった。』


なにそれ?

あたしのことは、愛してなかったの?


『俺には、愛とか恋とかよくわかんねーし、嫌いじゃなきゃとりま付き合ってみる感覚だしさ。』



『もう…いい。マサトなんかいらない。あんた、頭とカッコいいだけしかマシなとこないじゃん。』


『はぁ?頭とカッコ良さだけありゃじゅうぶんでしょ?俺と同じ高校受けるとか言うサユリと一緒にすんな!』


イライラする。

マサトがこんなヤツなんて知らなかった。



『ねぇ、サユリ。もう、付き合うのめんどくさいから別れよ。バイバ~イ。暗いから気をつけて帰れよ。』


あたしは、目に涙をいっぱいためて

マサトをにらみつけていた。


この涙は、くやしなみだ。

マジで腹立つ。

ありえない。


あたしは、なにが何でもマサトと同じ高校に入ってマサトを見返してやろうと思った。