あたしは、急いで公園の中にあるベンチに座った。 『サユリ、ごめん。遅くなった。』 何事もなかったようにサユリに話しかけてくるマサト。 あたしの見間違い? 『…遅いよ。暗くて怖かったんだから。』 『ごめんね。』 そう言ってマサトは、サユリを抱きしめた。 マサトに抱きしめられると落ち着く。 マサトは、あたしのビタミン。 マサト、あたし以外見ないで。 あたし以外、好きにならないで。 あたしだけをいつも見てて。