始業式から1週間がたち、だいぶクラスは緊張がほどけてきた。
しかし、あたしは相変わらず友達が1人も出来ない。
このままクラスで1人なのだろうか・・・。
友達と楽しそうに話をするクラスメイトを見て、あたしはそっとため息をついた。
このまま黙って椅子に座っていても仕方ない。
トイレに行こうと思い、席を立ったその時だった。
「如月氷夜ちゃん、って言うんだよね?」
「そうだけど・・・君は?」
「私、神崎深雪(かんざきみゆ)って言うの!」
神崎深雪と名乗る少女が、あたしの目の前にいた。
神崎深雪。
少しウェーブがかかった薄い茶色の髪の毛。
パッチリとした二重に柔らかな笑顔。
お姫様、という言葉が似合う女の子だった。
「氷夜ちゃんって、変わった名前だよね。」
「よく言われる。」
「でも、私は氷夜ちゃんの名前好きだな~!カッコイイよね。」
変わってるってはよく言われるけど、カッコイイなんていわれたことなかった。
突然話しかけて、何を言い出すんだろうかこの子は。
「私の名前も、結構変わってるでしょ?深い雪でみゆ、だから。」
「そうだね。でも、神崎さんも良い名前だと思うよ。」
社交辞令で言った言葉だった。
でも、私の言葉を聞いた瞬間、神崎さんは凄い笑顔になった。
嬉しそうな・・・本当に嬉しそうな笑顔に。
「私のこと、深雪って呼んで?」
「深雪?」
「うん!氷夜って呼んでもいいよね?」
「別に・・・いいけど・・・。」
「よろしくね、氷夜!」
そう言うと、深雪はあたしに右手を差し出した。
あたしは、戸惑いながらも右手を握る。
すると、深雪はとても嬉しそうに笑った。
「私達、これから友達ね!」
深雪の言葉に私は少し驚いたけれど・・・・
でも、友達が出来なかったあたしにとって、それは嬉しい言葉だった。
友達が出来たんだ・・・って。
そう思い、純粋に喜んだ。
しかし、あたしは相変わらず友達が1人も出来ない。
このままクラスで1人なのだろうか・・・。
友達と楽しそうに話をするクラスメイトを見て、あたしはそっとため息をついた。
このまま黙って椅子に座っていても仕方ない。
トイレに行こうと思い、席を立ったその時だった。
「如月氷夜ちゃん、って言うんだよね?」
「そうだけど・・・君は?」
「私、神崎深雪(かんざきみゆ)って言うの!」
神崎深雪と名乗る少女が、あたしの目の前にいた。
神崎深雪。
少しウェーブがかかった薄い茶色の髪の毛。
パッチリとした二重に柔らかな笑顔。
お姫様、という言葉が似合う女の子だった。
「氷夜ちゃんって、変わった名前だよね。」
「よく言われる。」
「でも、私は氷夜ちゃんの名前好きだな~!カッコイイよね。」
変わってるってはよく言われるけど、カッコイイなんていわれたことなかった。
突然話しかけて、何を言い出すんだろうかこの子は。
「私の名前も、結構変わってるでしょ?深い雪でみゆ、だから。」
「そうだね。でも、神崎さんも良い名前だと思うよ。」
社交辞令で言った言葉だった。
でも、私の言葉を聞いた瞬間、神崎さんは凄い笑顔になった。
嬉しそうな・・・本当に嬉しそうな笑顔に。
「私のこと、深雪って呼んで?」
「深雪?」
「うん!氷夜って呼んでもいいよね?」
「別に・・・いいけど・・・。」
「よろしくね、氷夜!」
そう言うと、深雪はあたしに右手を差し出した。
あたしは、戸惑いながらも右手を握る。
すると、深雪はとても嬉しそうに笑った。
「私達、これから友達ね!」
深雪の言葉に私は少し驚いたけれど・・・・
でも、友達が出来なかったあたしにとって、それは嬉しい言葉だった。
友達が出来たんだ・・・って。
そう思い、純粋に喜んだ。
