携帯をかけながらうろうろしている隆平。
煙草を持ったまま吸おうとしない亮。
壁にもたれかかりメールをうつ信五。
   

「章大おる?」


博貴と忠義が走りこんでくる。
   
「いや。」

素っ気無く答える亮。
   
「おらへんねん…
あいつの行きそうなとこ周ってみたけど…。」

息を切らしながら話す忠義。
   

「何処行ったんや。あいつ。」


息を整える博貴。
   
「あかんわ。携帯も通じへん。」

携帯をしまう隆平。
   
「すばると裕は?」
「章大の家にいってもらっとる。」

博貴の問いに答える亮。




落ち着かない様子の皆。
重い空気だけが流れる。
  

「章大は?」
「あかんねん。家にもおらへんねん。」


すごい勢いで部屋にとびこんでくるすばると裕。
   

「何処におるねん。」
「何かあったんかな?
黙っていなくなることないやろ。」
「あいつ自分のことなんも言わないから。」
「いつも人のことばっかりや。」


次々と口にする裕 隆平 忠義 博貴。
   

「あ゛~もうちょい落ち着けへんの?」


一番落ち着いている信五の姿。
  
「お前が落ち着きすぎやねん。」
「せや。心配やないん?」

すばるの言葉に続くように話し出す忠義。
   

「章大は戻ってきよる。」
「何でそう思うねん。」


信五の自信に不思議に思う亮。
   


「あいつの居場所はここやねん。」



「せやな。もうちょい待ってみようや。」

言い切る信五に納得する亮。