「何してんねん。」




慌てて裕をとめる信五。



「裕はあいつ等とちゃうで。」  



血に染まった手。
足につけていたバンダナをはずし裕の手に巻いていく。




「こんな温かい血が流れてん。裕は裕や。」




裕を座らせ落ち着かせようと煙草を1本差し出す。