Night of the star ー消えぬ傷ー

  ーゴブリン退治の日ー











『こんなにもゴブリンがいるなんて!』











流石の私も嘆いてしまった











ゴブリンは100を優に超えるほどいた











「殺っても殺っても出てきやがる…くそっ」











流石に二人じゃキツイ…











そう思ってたところに…











私の顔のすぐ横を何かがシュンッと通った











その後直ぐに











目の前にいたゴブリンが倒れた











ハッとして振り向くと











弓矢を抱えた少年が立っていた…











「お姉さん、大丈夫〜?」











男の子にしては高く、透き通った声で











私の安否を確認する少年…










その声に私は聞き惚れてしまった…











「うっ…」











クルスのうめき声で私はハッとする











まだ!まだだ











戦いは終わってない…!











『私は大丈夫!』











少年にそう、声をかけて











クルスの元へ駆け寄る











「…仕方ないなぁ。僕が





片付けてあげようかな」











少年は弓を構え、矢を射ようとする











「はぁっ!」











目の前の敵で一杯になったクルスの後ろに











狙いを定め、矢を射た











「っ!!あっぶねぇ…な…」











クルスは自分の後ろを振り返る…











すぐ近くにゴブリンが…











もう少しで殺されるところだった…











そう、思ったクルスは冷や汗をかく…











コイツがいなかったら…