「今日も暑いね~。お姉ちゃん、お茶だよ~」
「そうだね。あ、ありがと」
ゆきなが差し出した麦茶を受けとる。
──カラ……ン
茶色い麦茶に浮かぶ氷が溶けて音をたてて、それだけでこの暑さを和らげてくれる気がする。
あたしたちはあたしの部屋に集まっている。
この部屋にはあたしとゆきなとミューマしかいない。
魔物とか鈴とかの話を他の人に聞かれたら、気まずいしね。
ざぁ……と開けた窓から入ってくる風でカーテンがふわふわと踊っている。
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