鈴姫伝説








「そうだったの……」






沈黙を破ったのは、うっすらと涙を浮かべているゆきな。







ほかのみんなは黙りこくったままだ。






今しかない。





みんなを説得するには!











「あたし、千を助けに行きたい。



ううん、いかなきゃ」










「でも……」






ゆきなが反対する。






「霊力、体力が戻っていない。




危険なところへ自ら突っ込むのと同じだよ」







銀さんも心配そうにあたしを引き留める。







ほかのみんなもそうだ。






わかってるよ……でも……。









「それでもあたし、行きたい!





千が、千が好きだから……」






宣言すると、ロイルが悲しそうな顔をした。







ゴメンね……。







「あたし、もう後悔したくないの。





前世でも、千を信じきれなかった……だから、今、こうなっているの。





もう、一人にはしないって、鈴姫に誓ったの……」









だから、お願い。





あたしに天界へ行かせて……?









「……すずかなら、そう言うと思っていた」





静かに聞いていたナディが、言った。






そして「これ……」と何かを取り出す。











「それは……!」