鈴姫伝説






でも……あたしは……。




胸が切なくなる。






「ありがとう。




でも、あたし……千が好きなの」







千を想うと胸が苦しくなって。






でも、考えていたくて。






会いたいって思ってしまう。





苦しいけど、切ないけど、好きなんだ。







「…………」





「だから、ごめん、なさい」






ロイルの気持ちには答えられないよ。





また、あたしは泣いてしまった。





すると、ロイルは無言で立ち上がった。






もう、そちらを向く勇気すらない。







「……みんなを呼んでくる。





天界であったことを離してくれ」







その言葉に顔を上げると、ロイルはもう一度あたしを見つめた。







もう、表情はいつもの無表情に戻ってしまっていた。







-パタン。






ドアが閉まると、あたしは膝を抱えてそこに頭をつけた。