でも……あたしは……。
胸が切なくなる。
「ありがとう。
でも、あたし……千が好きなの」
千を想うと胸が苦しくなって。
でも、考えていたくて。
会いたいって思ってしまう。
苦しいけど、切ないけど、好きなんだ。
「…………」
「だから、ごめん、なさい」
ロイルの気持ちには答えられないよ。
また、あたしは泣いてしまった。
すると、ロイルは無言で立ち上がった。
もう、そちらを向く勇気すらない。
「……みんなを呼んでくる。
天界であったことを離してくれ」
その言葉に顔を上げると、ロイルはもう一度あたしを見つめた。
もう、表情はいつもの無表情に戻ってしまっていた。
-パタン。
ドアが閉まると、あたしは膝を抱えてそこに頭をつけた。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

