思わず、動きを止めてそちらを見つめた。 長くて光を受けたその髪は、漆黒で頭の後ろでひとつにまとめられている。 格好は、忍び装束みたいだ。 彼女は、右手をこちらに掲げていて……。 ハチマキを着けた顔は髪で影になってしまっていてよく見えない。 その顔があげられた。 紺に近い黒色の瞳……。 もしかして……。 「ゆきな……なの?」 その特徴的な眼の色は。 そう。 彼女しかあり得ない。 するとニヤリとイタズラっぽく彼女は笑って……。