ひゅうぅ……と足の間を風がいたずらに吹いていく。 金の髪が大きくあおられる。 この前のガラナと千を見たあたしは、もう、耐えられなくて、飛び出した。 女神様を倒すために。 誰にも言わず、書き置きだけ残して。 真夜中に、コッソリと家を脱け出した。 こんなやり方、よかったのかな。 でも、後悔しても、もう遅い。 あたしの目の前にはもう、女神様の輝くのような白いお城が迫っていた。