「お姉……ちゃん? お姉ちゃん!!」 ゆきなの叫び声が聞こえる。 過去を見ている途中で倒れてしまったようだ。 いつのまにかあたしは、銀さんの布団の中にいた。 「大丈夫かい?」 銀さんの銀色に光る瞳があたしを見つめる。 あぁ、昔はいつも見ていた瞳なんだ。 記憶を取り戻した今、すべてのことが懐かしく思えた。 ガンガンと痛む頭でぼんやり考える。