「お母さんっ!!」
「……え?」
これは……。
さっきの女の子の声……。
声がした方を見ると、それはあたしの後ろの方からで……。
え?
どうして……あたしの後ろにいるの……?
だって、さっき魔物に……。
どういうこと……!?
あたしはこの状況を理解出来ず、呆然としている。
ぼんやりしているあたしの前を女の子は走り抜け、母のもとへと駆け寄っていく。
そして二人はしっかり抱き締めあった。
「ありがとうございます、ありがとうございます!!!!」
「どういたしまして……」
お礼を言われたので、とりあえず応えを返す。
意味が分からないんだけど……。
なにが起こっているの!?
今、どういう状況!?
あたしが助けたわけじゃない。
なのになんで女の子ば無事なの?
周りを見ても、ゆきなは呆然としているし、ミューマの姿は見えない。
……また、吹き飛ばされてるかも……。
一体、誰が助けたの?
「誰か忘れていないか……」
「……あ!」
「その女が助かったのは私のおかげだぞ?」
あぁ!
忘れてた!!
あのつり目の女!!
彼女はフン!と鼻を鳴らして腕を組んだ。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

