目を覚ます。

「ふわぁ・・」

グーっと腕を伸ばしてストンと下ろす。桃花は・・・まだ寝てるか。

喉渇いたな。あたしは水を飲みに下に降りた。

降りるとお母さんとお父さんがスーツで座っていた。

「あ、亜子。ちょうどよかった」

「亜子に話があるんだ」

と、お父さんが話を切り出した。

「お父さんとお母さん仕事の出張が急に入って、今から行かなきゃなくなったんだ。2週間の出張なんだが、旅行が行けなくなって」

「そんな!じゃあ春樹の宿の貸切券は?」

「それなら心配ない。3枚あるから、桃香ちゃんとあとひとり誘って行きなさい」

とお父さんが微笑んだ。

「ありがとう!」

あたしは満面の笑みでお礼を言った。

そしてお父さんとお母さんは二週間の出張へ行ってしまった。

よし。そうと決まったら・・・、桃香を起こして水着!

あたしは階段を軽々と上った。

「桃花~!おっきろ~!10時だぞ~!水着買いに行くぞ~!」

桃花の足元に座ってベットを揺らす。

こうなったらあと一人は健介だね。