プレイボーイの溺愛


私はしばらく隆太くんが出てくるのを待っていた。

しかし、隆太くんは出てこなかった。遅いな。

来た家は既に明かりがついている。明かりの奥には隆太くんらしき影が見える。

スマホを見ると時刻は八時を回っていた。二時間は待った。

-ピロリロリン♪

そんなとき着信音がなった。隆太くん!?それは・・・お母さんからだった。

「もしもし・・・」

『あ、桃花。何時だと思ってるの?』

「あ、今日は亜子の家に泊まるから大丈夫」

『あらそう。わかったわ。それじゃあね』

私はお母さんに嘘をついてまで、隆太くんを待つ。遅いなあ。私は目を閉じた。

「ねえ、キミ。一人?遊ぼう?」

えっ・・・?顔を上げると金髪の男性が三人立っていた。

「いえ、結構です・・・」

「か~わい~!いいじゃん?遊ぼ♪」

そう言って一人が私の手首を掴んだ。

「嫌だって言ってるんですけど!行きません!」

私は必死に抵抗する。

「いかないと痛い目見るよ?」

「だから行かないって・・・」

すると私の言葉を遮るように誰かが言った。

「おい。てめぇらやめろよ」

「おい、彼氏いたのかよ・・・」

そう言って三人は去っていった。

「何してんの」

私は声の主を確かめるべくゆっくり振り返った。

「隆太くん・・・」

「こんなとこで何してんのって」

「隆太くんを待ってた。電話したじゃん」

私は静かに言った。すると隆太くんは大きなため息をついた。

「あのなぁ・・・」

「隆太?誰?」

すると後ろから女の人が近づいてきた。愛空くんの嘘つき。こんな綺麗な女の人と付き合うために私と別れたんだよ。わかってたし。いつかは消えちゃうって・・・。

そう思うと自然と涙が出てきた。