プレイボーイの溺愛


「桃花!?」

突然声が聞こえた。

「亜子・・・?」

「なんで電話で言わないのよ!バカ!」

「いたっ」

亜子が体を触ってきた。触れるだけで痛い。

「あ、ごめん!今隆太くん呼ぶね!」

「え・・・いいよ!」

「だーめっ!」

「亜子・・・いいってば」

「あ!もしもし!緊急事態!桃花傷だらけうごけない!裏庭へGO!」

そう言ってスマホをポケットにしまった亜子。

3分くらいして。

「桃花ッ!」

「さすが、早いね!」

「あたりまえだろ!」

「桃花痛いのか?おい。誰にやられた?」

優しく問いかける隆太くん。

「っ・・・・」

私の目から涙が出る。顔の傷が痛む。

「ナツミか。亜子、愛空呼んで来い!」

「任せて!」

そう言って亜子は特急で走っていった。

「桃花、俺がずっとそばにいてやっから。心配すんな」

「うん・・・」

しばらくして、愛空くんと亜子が走ってきた。

「桃花ちゃん!?」

愛空くんが声をあげる。

「桃花・・・。血出てる」

「亜子、頭の方持ってくれ。保健室に運ぶ。ゆっくりだぞ?」

「うん」

二人で私を持ち上げる。痛みを我慢する。

「愛空!保健室まで女子がいない安全な道!」

「了解!」


桃花を運んだ。保健室に着くと、誰もいなかった。

「こんなときに限って!」

亜子が叫ぶ。