隆太side*
「だって、私も隆太くんのこと好きなんだもん!」
「桃花・・・それ本気?」
-コクン。大きく頷く桃花。
ダメだ。俺は桃花をきつく抱きしめた。
「お、俺と付き合ってくれ!俺はプレイボーイだけど・・・桃花だけは・・・本気なんだ」
「うん・・・私も隆太くん好き」
こうして成功(?)して、みんなで風呂に入ることに。
脱衣所では違う棚だけどな。
「隆太、おまえでけぇな」
「あ?健介、どこ見てんだよ。残念だが俺はホモじゃないの」
そう言って腰にタオルを巻いた。
「俺のもでけぇだろ」
「んなもん知らねえよ」
俺は健介の腰には目をやらずにタオルを渡した。
「これ巻けよ」
「あたりまえだろ」
健介が巻いたところでドアを開ける。
俺らが湯に浸かっているとドアが開いた。
亜子と桃花が入ってきた。
「や、やだよ!一人で入る!」
「だーめっ!きなってば・・・」
亜子が桃花を一生懸命引っ張る。俺が連れてきてやるか。世話焼きの桃花サンを。
俺は立ち上がって桃花と亜子のいるドアの前に立った。
「こいよ」
桃花の細い手首を掴んで軽く引っ張る。
桃花は亜子のときよりも足がゆっくりと動く。
「風呂入ろうぜ?裸だと風邪引くよ?」
桃花はタオルひとつ巻いていなかった。
「ふぇ?あっ!うわーん」
しゃがみこんで泣き始める桃花。
「ほら、これ巻け」
脱衣所にあった女用のタオル。桃花のことだから必要だと思って持ってきた。
桃花はタオルを手に取り巻き始める。
亜子は先に入っていた。
「り、隆太くん。私の・・裸・・みた?」
「バッチリ♪」
俺がそう言うと桃花は顔を真っ赤にして俺の背中を叩き始める。