桃花side*

泳ぎ終わって、(溺れそうになったけど)今は宿で貸切だけど・・・(笑)

バイキング~!

どれもみんなおいしそう~!

美味しそうでつい頭に花を咲かせてよだれを垂らしていたら、私の頭に手が乗った。

「なによだれ垂らしてんの。俺が食べさせてあげようか?」

ニヤニヤしていう隆太くん。

「いいよ!自分で食べるもん//」

私はそう言って食べたいものを集め席に座った。

亜子達も席に座った。

「「いただきまーす」」

みんなで食べ始めた。

私の向かい側の席は隆太くん。

私はさりげなく隆太くんを見ていた。

-ドキッ。見ているとたまに胸が高鳴る。この感情はなんなのか。私にはわからなかった。

食べ終わって、部屋に行く。

なぜか亜子と一緒じゃなく、隆太くんと同じだった。

隆太くんはさっきからずっと鞄をあさっている。何してるんだろ。この静寂嫌いだし。話しかけようかな。

「あ、あの・・・隆太くん。何してるの?」

「え・・?ああ、風呂入ろうと思って。何?一緒に入る?この宿混浴だよ?」

「やだ!//」

「チッ」

そう言って舌打ちをしてふてくされる隆太くん。

「ね、ねえ。隆太くんってそういうこと私に言うけど、私のことどう思ってるの?」

この時初めて気づいた自分の気持ち。私は隆太くんが「好き」なんだ。

「どうって・・・好きだけど?」

「それって友達としてだよね・・・?」

やだ。私ったら何聞いてるんだろう。困っちゃったよね。すると隆太くんは立ってる私の目の前にしゃがんで下から私の顔を覗き込んだ。

「恋愛・・のほうだけど?」

「え・・・?」

「ったく。桃花ってほんと天然。つまり、こういうこと」

-チュッ。私の唇に重なるもの。これってキスだよね?私たち両想いってことなのかな?

そう思うと嬉しくて涙が出てきた。

「も、桃花?ごめん・・・泣くなよ」

「だって、私も隆太くんのこと好きなんだもん!」

気づいたら伝えていた気持ち。