「ちっ」

俺は舌打ちをして立ち上がる。

「あれ、どこ行くの?
あ、もしかして“俺の女に手を出すな”的な修羅場ノリ? わー、おもしろそう!」

「アホか! 便所だ便所」

「なーんだ。つまんないな」

馬鹿な発想をする大輔を残し、俺は教室から去った。