マウントをとられ、殴り続けられる。
そこまで強くないのか、良心が邪魔をしているのかは知らないが、あんまり痛くない。

動けないとなったらストレス溜まるなぁ。今からどうするか。



「……ん」

千葉がゆっくり体を起こした。
近くに知らない男がいることには驚いてない様子だ。

「あれ…私、何でここに…」

「俺達と楽しいことをするためだよ」

男は千葉の頬に唇をつける。
千葉からは見えない位置にいるけれど、俺から千葉の後ろ姿は丸見えだ。

「楽しいこと?」

「そう。楽しくて、気持ちいいこと」

千葉がうつむき、背中を微かに震わせる。

……泣いてんのか?