四つ葉

四月のはじめに雨がふり
公園の草花に雨露がつく
朝降った雨は、昼には上がり
花たちはキラキラと輝きだす


すみれの花は、可憐にきらめき
公園に来ていた人々を和ませていた

つくしが顔をだし、ふきのとうも雨露を纏い
春の花らしく輝かせていた


でも、あの子は可愛い花たちには目もくれず
しろつめ草が咲いている方に走って行った

あの子の目的はただ一つ、幸運を運んできてくれる
四つ葉のクローバー
あの子の目には、それしか目に入っていなかった