silve shining

「やられっぱなしは性に合わないからな。反撃だ…!」

 そんな笹目君は、私目掛けて無詠唱で魔法を仕掛けてくる。

 “極零氷殺(ゼロフールフィル)”

 瞬間、私の身体が冷たくなるのを感じた。

 この魔法は、対象を氷の結晶に閉じ込める魔法だ。

 しまった…もう少し早く気付けていれば…。

 でも、こんな魔法を使ってくる辺り、笹目君は余程本気でかかってきているのだろう。

 でも、勝つためだけに魔法を使い、我を忘れてしまう人もいるから気をつけないと。

 まぁ、まだ魔法はかけられたばかりだ。

 私の身体は大丈夫だろう。